「子供より、私のほうが不安かもしれない」――受験の夏、親の不安に押しつぶされないための3つの習慣
「勉強しているのは子供なのに、どうして私のほうがこんなに落ち着かないんだろう」――受験生を持つ夏、そんなふうに感じているお父さん・お母さんは少なくありません。この記事は、子供のことを思うあまり自分自身の不安でいっぱいになってしまう親御さんに向けて、その不安との付き合い方をいっしょに考えるものです。
不安なのは、あなたがちゃんと向き合っている証拠

まず知っておいていただきたいのは、受験期に親が不安になるのは、決して弱さでも過保護でもないということです。子供の将来を真剣に考え、そばで見守っているからこそ、心がざわつく。それはむしろ、家庭がきちんと機能している証拠とも言えます。
とはいえ、その不安が大きくなりすぎると、夜眠れなくなったり、些細なことでため息が出たり、子供の一挙一動が気になって仕方がなくなったりします。ここで大切なのは、不安をゼロにしようと頑張ることではありません。不安は消そうとするほど強くなる、という性質があります。「不安があってもいい」と受けとめたうえで、それに飲み込まれない距離を保つことのほうが、現実的な選択肢になります。
受験は数か月から一年以上にわたる長い時間です。親が全力疾走で不安と戦い続ければ、途中で息切れしてしまいます。まずは「不安な自分を責めない」ところから始めてみてください。
不安を、そのまま子供にぶつけない工夫

親の不安がやっかいなのは、本人が意図しないうちに子供へ伝わってしまうところです。「大丈夫なの?」という一言、模試の結果を見たときの表情、深いため息――こうした小さなサインを、受験生は驚くほど敏感に受け取ります。そして「親を不安にさせている自分」という別のプレッシャーを背負ってしまうことがあります。
だからといって、不安を完全に隠す必要はありません。無理に平気なふりを続けるのも、かえって不自然な空気を生みます。おすすめしたいのは、不安を「子供にぶつける」のではなく「子供の外で処理する」という考え方です。たとえば、心配な気持ちが湧いてきたときに、その場で子供に確認するのではなく、いったん自分の中で受けとめて、パートナーや塾の先生など第三者に話してみる。それだけで、家庭の空気はずいぶん変わります。
「勉強してる?」と聞きたくなったら、それは多くの場合、子供に確認したいというより、自分が安心したいサインです。そのことに気づけるだけでも、言葉を飲み込む余裕が生まれます。
親自身が回復する時間を、意識してつくる

受験期は、つい生活のすべてが子供中心になりがちです。けれども、親の心にゆとりがなくなると、その余裕のなさは家庭全体に静かに広がっていきます。だからこそ、意識して自分が回復する時間を持つことをおすすめします。
難しいことをする必要はありません。15分だけ好きな音楽を聴く、散歩に出る、受験とはまったく関係のない話題で友人と笑う――そうしたささやかな時間が、親の心を平らに戻してくれます。「子供が頑張っているのに、自分だけ息抜きするのは申し訳ない」と感じる方もいますが、実際は逆です。親が穏やかでいることそのものが、子供にとっていちばん過ごしやすい家庭環境になります。
それでも不安が晴れないときは、抱え込まずに誰かに話すことも一つの方法です。ご家庭だけで受験を背負おうとすると、親も子も逃げ場がなくなってしまいます。勝つ塾では保護者面談を通じて、成績のことだけでなく、ご家庭での関わり方や親御さんご自身の不安についてもお話をうかがっています。第三者の視点が入るだけで、見えていた景色が少し変わることもあります。
まとめ
受験期に親が不安になるのは自然なことで、その不安は子供を思う気持ちの裏返しです。大切なのは、不安をなくそうと頑張ることではなく、不安な自分を責めないこと、その不安を子供にそのままぶつけないこと、そして親自身が回復する時間を意識して持つことの3つです。親が穏やかでいられる家庭は、子供にとって何よりの支えになります。この夏、子供のことと同じくらい、どうかご自身の心も大切にしてあげてください。
