英文法ができないと長文も読めない:高3が今から固める「核30単元」と2ヶ月の進め方
結論から言うと、英文法は「網羅」ではなく「核30単元」に絞って、2ヶ月で説明できるレベルまで引き上げるのが最短ルートです。長文が読めない・英作文が書けないと感じる高3生の多くは、語彙不足ではなく文法の土台が抜け落ちています。本記事では優先すべき30単元と、5月〜6月で固めきる3ステップを具体的に提示します。
なぜ英文法は「核30単元」に絞るべきか

市販の網羅系文法問題集は1000問を超えることが多く、最初から全問を回そうとすると挫折します。一方、共通テスト・国公立2次・主要私大の英文を分析すると、出題のほとんどは限られた文法事項に集中していることがわかります。
具体的には、動詞の語法・時制・準動詞・関係詞・接続詞・仮定法・比較・倒置の8系統で、英文の構造判断はほぼカバーできます。逆にここが曖昧だと、長文の1文1文で読みが止まり、結果として読解スピードも内容理解も落ちます。
「網羅」より「定着」を優先する
5月時点で全範囲を浅く1周するより、頻出30単元を「人に説明できるレベル」まで深めた方が、模試・過去問での得点には直結します。文法は知識量より「使える状態にあるか」が重要だからです。
高3が今から優先すべき30単元はこれ

以下は出題頻度と長文読解への影響を加味した優先30単元です。8系統に整理してあります。
系統1:動詞・時制(5単元)
SVOC文型の判別/自動詞と他動詞の区別/現在完了と過去形の使い分け/未来完了・過去完了/時制の一致と例外。
系統2:準動詞(5単元)
不定詞の3用法/動名詞と不定詞を取る動詞の使い分け/分詞構文の意味読み/知覚動詞・使役動詞+原形不定詞/with+名詞+分詞の付帯状況。
系統3:関係詞(4単元)
関係代名詞主格・目的格・所有格/関係副詞when・where・why・how/関係代名詞what/非制限用法のカンマ。
系統4:接続詞・前置詞(4単元)
that節を導く接続詞/時・条件のif・when・unless/譲歩のthough・although/前置詞句と接続詞の品詞判別。
系統5:仮定法(4単元)
仮定法過去/仮定法過去完了/if節の省略と倒置/仮定法現在(要求・提案動詞のthat節)。
系統6:比較(3単元)
原級・比較級・最上級の基本形/the+比較級, the+比較級/no more than・no less thanの慣用表現。
系統7:倒置・強調・省略(3単元)
否定語の文頭倒置/強調構文 it is 〜 that/関係節内の省略パターン。
系統8:語法(2単元)
多義動詞の文型と訳し分け/群動詞・句動詞の頻出50。
2ヶ月で固める3ステップの進め方

この30単元を、5月〜6月の8週間で「説明できるレベル」まで持っていきます。1日90分を文法に充てる前提で設計しています。
ステップ1:第1〜3週「インプット周回」
使用する教材は手元の網羅系文法書1冊で十分です。30単元の解説ページだけを読み、対応する例題を解きます。1単元あたり30分・1日3単元で、3週間ちょうどで30単元を1周します。間違えた問題には付箋を貼り、解説のキーワードを口頭で再現できるかを確認します。
ステップ2:第4〜6週「アウトプット演習」
同じ教材の章末問題、または4択文法問題集を使い、30単元の範囲だけを2周します。ここでの目標は「正解を選ぶ」ではなく「なぜその選択肢が正解で、他の3つはどう間違っているか」を声に出して説明できることです。説明できない問題が今のあなたの弱点です。
ステップ3:第7〜8週「過去問接続」
共通テストや志望校の過去問の文法・語法問題を集中して解き、間違えた問題を30単元のどれに分類できるかを記録します。分類できないものは新しい単元として追加し、「核30単元+自分の追加リスト」として確定させます。これで7月以降は長文・英作文の比率を一気に上げられます。
つまずきやすい3つの落とし穴
落とし穴1:解説を読まずに○×だけで先に進む
正解した問題の解説こそ精読する価値があります。「なんとなく合っていた」をなくすことで、本番のひっかけ選択肢に強くなります。
落とし穴2:複数の参考書を併用してしまう
文法の固めはまず1冊を3周することを優先してください。教材を増やすと例文の言い回しが分散し、定着が遅れます。2冊目に進むのは1冊を完璧にしてからで十分です。
落とし穴3:例文の音読を省く
30単元の代表例文は声に出して読むと記憶に残りやすく、同時に長文中での構造把握も速くなります。1日10分の音読を週5回続けると、3週目から長文の読みやすさが変わります。
まとめ:文法は長文・英作文の土台になる
英文法は単独で得点を稼ぐ科目ではなく、長文読解・英作文・リスニングのすべてを底上げする土台です。網羅を狙わず、核30単元を2ヶ月で「説明できる状態」にすることで、夏以降の演習効果が一段上がります。今日から1単元ずつ、ノートに自分の言葉で要点をまとめてみてください。
勝つ塾では大学受験生一人ひとりの状況に合わせた個別カリキュラムで、英文法の優先順位づけから過去問接続までを伴走します。学習計画に迷ったらお気軽にご相談ください。
