共通テスト英語リーディングを5月から固める3ステップ:時間配分・図表処理・段落要旨で高3が安定8割を狙う
結論を先に言うと、共通テスト英語リーディングで安定8割を狙う鍵は、「①80分で6大問を回す時間配分」「②図表・グラフ問題の機械的処理」「③段落要旨を10秒で取る訓練」の3つを5月から固めることです。本番までまだ8ヶ月あるからこそ、今のうちに型を作っておくと、夏以降の演習効率が一気に上がります。
共通テスト英語リーディングは、6大問・約5,500語を80分で処理する「情報処理試験」に近い性質を持ちます。単語と文法だけ詰め込んでも、時間内に解き切れなければ得点になりません。この記事では、5月の高3が今日から始められる3つのステップを順に解説します。
なぜ「5月」から仕上げに入るべきか

多くの高3生が共通テスト英語リーディングの本格対策を始めるのは夏休み以降です。しかしリーディングは、単語・文法の知識を「速く正確に運用する」処理速度の試験でもあるため、夏に始めると秋以降の他教科演習を圧迫しやすくなります。
5月に始めるメリットは3つあります。1つ目は、まだ過去問のストックが豊富に残っているため、時間配分の試行錯誤に余裕を持って取り組めること。2つ目は、夏前にリーディングの型ができていれば、夏は記述・2次試験対策に集中投下できること。3つ目は、リーディングで養われる「速読+情報抽出」の力が、現代文・日本史・世界史など他教科の読解にも転用できることです。
逆に言うと、5月時点で「とりあえず単語と文法だけやっている」状態だと、本番形式の演習を始めた時に時間内に解き切れず、得点が伸び悩む典型パターンに入りやすくなります。基礎を固めつつ、本番形式での「型」を並行して育てることが重要です。
ステップ1:80分で6大問を回す時間配分の型を作る

共通テスト英語リーディングは大問ごとに難易度と語数が異なります。やみくもに解き始めるのではなく、自分の中で「この大問は何分で抜ける」という目安を持つことが、安定得点への第一歩です。
標準的な時間配分の目安は以下の通りです。大問1(広告・告知文)に8分、大問2(記事・レビュー)に10分、大問3(ブログ・物語)に10分、大問4(複数資料の比較)に15分、大問5(伝記・エッセイ)に15分、大問6(論説文)に18分、見直し4分の合計80分です。
この型を5月の間に体に染み込ませてください。やり方はシンプルで、過去問または予想問題集を使い、大問ごとにストップウォッチで計測しながら解きます。最初は時間内に終わらないのが普通なので、「あと2分オーバーした大問はどこか」「どの設問で詰まったか」を記録して翌週に改善する、を繰り返します。
時間オーバーを記録する3つの観点
記録すべきは、①どの大問で時間を超過したか、②超過した原因(語彙不足/構文が取れない/設問の意図を取り違えた)、③その日の集中度(10段階)の3点です。3週間続けると、自分が落としやすい大問パターンが明確になり、対策の優先順位が決まります。
ステップ2:図表・グラフ問題を機械的に処理する

大問2・大問4を中心に、共通テスト英語リーディングでは図表・グラフ・スケジュール表・複数資料の照合問題が頻出します。ここを苦手にしている受験生は多いのですが、実は最も「型化」しやすい分野でもあります。
図表問題の基本手順は3ステップです。第一に、本文を読む前に設問と図表の見出し・凡例(legend)だけ先に確認します。第二に、設問のキーワード(年・地名・数値・固有名詞)に印を付け、図表上で該当箇所をマークします。第三に、本文に戻り、図表の該当箇所に対応する記述を探して照合します。
この順序を守るだけで、図表問題の処理時間は最大3割短縮できます。重要なのは「本文を頭から読まない」こと。図表問題は本文と図表の照合作業なので、本文を読む順序は設問が決めると考えるとスムーズになります。
複数資料問題で混乱しないコツ
大問4のように複数資料(メール+表+広告など)が登場する問題では、資料同士の関係を最初に把握します。「資料Aは発信者、資料Bは受信者の返信、資料Cは添付された一覧表」のように1行で構造をメモしてから設問に入ると、情報の取り違えが激減します。
ステップ3:段落要旨を10秒で取る訓練を積む
大問5・大問6の長文では、各段落の要旨を素早くつかむ力が得点を分けます。1段落につき10秒以内で「この段落は何を言っているか」を一言で言い換えられる状態を目指してください。
訓練方法はシンプルです。1日1題、大問5または大問6レベルの長文を使い、段落ごとに「主語+述語」の形で日本語の要旨を書き出します。例えば「筆者は若者のSNS利用が増えていることを心配している」のように、必ず10〜20文字でまとめます。長く書きすぎる人は、設問でも本文の細部に引きずられて時間を浪費する傾向があります。
慣れてきたら、最初の1文と最後の1文だけ読んで段落要旨を仮置きし、本文を読みながら修正する、というスキャニング読みに移行します。これができるようになると、論説文の大問6が15分前後で解き切れるようになり、見直しの時間が確保できます。
3つのステップを5月の30日でどう回すか
最後に、5月の30日間で3つのステップをどう組み合わせるかの目安です。1週目はステップ1の時間配分の計測のみ、2週目はステップ2の図表問題を集中演習、3週目はステップ3の段落要旨訓練、4週目で大問1〜6を通しで解いて時間配分を再調整する、という流れが取り組みやすいでしょう。
1日に必要な時間は45〜60分です。単語・文法の基礎固めと並行して、リーディングの「型」を作る時間を毎日確保してください。型が出来上がれば、夏以降は週2〜3回の通し演習だけで本番感覚を維持できます。
勝つ塾では、共通テスト英語リーディングの時間配分計画と段落要旨訓練を、個別カリキュラムに組み込んで指導しています。自分の得意・不得意に合わせた対策が気になる方は、無料の学習相談でぜひお気軽にご相談ください。
