共通テスト「情報I」を6月から固める3ステップ:用語の体系化・プログラミング読解・過去問演習で高3が新科目を得点源にする
結論から言うと、共通テスト「情報I」は6月から「用語の体系化 → プログラミングの読解 → 過去問演習」の順で積み上げれば、夏前に得点の土台が固まる科目です。配点こそ他教科に比べて軽く見られがちですが、出題範囲が比較的限られているため、正しい順序で取り組めば短期間で安定した得点が狙えます。後回しにしている人ほど、今がリードを取るチャンスです。
情報Iは多くの国公立大学で共通テストの得点として課される科目になりました。英数国理社の対策に時間を取られ、つい優先順位を下げてしまいがちですが、限られた範囲を効率よく押さえれば「失点しない科目」に変えられます。この記事では、高3が6月から無理なく仕上げるための3ステップを具体的に解説します。
ステップ1:用語と概念を「分野ごと」に体系化する

情報Iの土台は、ばらばらに見える用語を分野のかたまりとして整理することです。出題範囲は大きく「情報社会と情報モラル」「情報デザイン」「コンピュータとデータ表現」「ネットワークと情報セキュリティ」「データの活用」に分けられます。まずはこの5分野を見出しにして、教科書や学校で配られた資料の用語をそれぞれの箱に振り分けてみましょう。
2進数・データ量の計算は「手を動かして」覚える
コンピュータとデータ表現の分野では、2進数・16進数の変換、文字や画像のデータ量計算が頻出です。これらは暗記ではなく計算手順の理解が問われるため、用語を眺めるだけでなく実際に紙に書いて変換を繰り返すことが定着への近道です。1日5問でも継続すれば、夏前には反射的に解けるようになります。
情報モラル・セキュリティは「なぜ」を一言で説明できるように
暗号化や認証、個人情報保護などの用語は、意味を丸暗記するのではなく「何のための仕組みか」を自分の言葉で短く説明できる状態を目指します。説明できる用語は、選択肢の微妙な言い換えにも惑わされません。
ステップ2:プログラミングは「読む力」を先に固める

情報Iで多くの受験生がつまずくのがプログラミングです。ただし共通テストで問われるのは、ゼロからコードを書く力よりも与えられた擬似言語のコードを読み、動きを追える力です。まずは「書く」より「読む」を優先しましょう。
共通テストでは独自の擬似言語(プログラム表記)が使われます。変数・代入・条件分岐・繰り返し・配列といった基本構造を、表記のルールとあわせて押さえることが第一歩です。サンプル問題のコードを1行ずつ「この行で何が起きるか」を声に出して追い、最後に変数がどの値になるかを自分で予測してから答え合わせをすると、読解の精度が一気に上がります。
トレース表を書いて変数の動きを可視化する
繰り返し処理が出てきたら、変数の値が1回ごとにどう変わるかを表(トレース表)にして書き出す習慣をつけましょう。頭の中だけで追おうとするとミスが増えますが、表にすれば確実です。慣れてくると表を書かなくても動きが見えるようになり、解答スピードも上がります。
ステップ3:過去問・試作問題で「出題形式」に慣れる

用語とプログラミング読解の土台ができたら、大学入試センターが公開している試作問題やサンプル問題、共通テスト本番の問題で形式に慣れる段階に進みます。情報Iは比較的新しい科目のため問題の蓄積は限られますが、公開されている問題は出題の方向性を知るうえで貴重な教材です。
演習では、解いて丸つけをするだけで終わらせないことが大切です。間違えた問題は「用語の知識不足」「プログラム読解のミス」「計算ミス」「設問の読み違い」のどれが原因かを分類し、ステップ1・2に戻って穴を埋めます。この往復を繰り返すことで、知識が得点力に変わっていきます。
時間配分の感覚も演習でつかむ
本番は限られた時間で読解量の多い問題を処理します。演習のときから時間を計り、「資料やコードの読み取りに何分かけられるか」の感覚を身につけておくと、本番で慌てずにすみます。
まとめ:6月からの積み上げが新科目の差になる
情報Iは、用語を分野ごとに体系化し、プログラミングは読解から固め、過去問で形式に慣れる——この順序で取り組めば、6月からでも夏前に得点の土台が作れる科目です。新しい科目だからこそ、早く正しい型で動き出した人が差をつけられます。1日15〜20分でも継続すれば、確かな手応えにつながります。
勝つ塾では、一人ひとりの進度に合わせて情報Iを含む全科目の学習設計をサポートしています。何から手をつけるか迷ったら、まずは現状の整理から一緒に始めてみませんか。
